ADA2006 in Washington DC ドクターコメント速報
膵β細胞の機能を保護し、
抗動脈硬化作用も有するピオグリタゾンに期待する
抗動脈硬化作用も有するピオグリタゾンに期待する
佐藤 譲 先生
岩手医科大学 糖尿病代謝内科 教授
岩手医科大学 糖尿病代謝内科 教授
長期の血糖コントロールにおいては、膵β細胞のインスリン分泌機能をいかに維持するかがポイントとなる。PROactiveでピオグリタゾンが血糖を良好にコントロールしてインスリンの導入を遅らせたことは、膵β細胞の保護作用をあらわし、UKPDSにおいてメトホルミンで得られた結果と対称的であった。さらに、PROactiveでは多くの症例でスタチンやRA系抑制薬が用いられており、これらの薬剤とピオグリタゾンとの相加的な抗動脈硬化作用が、心血管イベントの抑制につながったと考えられる。今回のADAでもこれらに関する多数の報告があった。今後のさらなる臨床データの蓄積に期待したい。