ADA2006 in Washington DC ドクターコメント速報
アクトスのRA系抑制薬に匹敵する
イベント低下率は極めて良好
小田原 雅人 先生
東京医科大学 第三内科 教授
東京医科大学 第三内科 教授
今回発表されたMACEの成績は、極めて良い結果であった。AHAで発表された心筋梗塞既往例の解析結果から、ある程度予想されたことではあるが、心筋梗塞の既往のない例を含めた全体の解析でMACE1、MACE2のいずれも有意に抑制したことからアクトスが冠動脈疾患を中心とした心血管イベントに効果があることが明らかになったといえよう。
いろんなイベントの組み合わせをエンドポイントとしても有意な改善が得られたことは、さまざまな心血管イベントに対してアクトスが広くリスク低下に貢献していることが示されたと言ってよい。今回のMACEの結果はHOPE試験におけるラミプリルのイベント低下率やLIFE試験におけるイベント低下率にも匹敵しており、糖尿病治療薬の3年のデータとしては、極めて良好な結果と考えられる。日本人では、冠血管イベントだけでなく、脳血管疾患の発症率も高いことから、9月に発表予定である脳卒中単独の解析の結果も期待される。