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PROactive結果速報 EASD 2005 in Athens > ドクターコメント速報
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 PROactiveの結果には、ピオグリタゾンの
 多面的な抗動脈硬化作用を背景とした
 ピオグリタゾンの2次予防効果にある

 門脇 孝 先生
 東京大学大学院医学系研究科 糖尿病 ・代謝内科 教授

  本日発表されたPROactiveにおけるピオグリタゾンの心血管イベント抑制効果は、血糖降下薬による2型糖尿病の大血管障害の発症抑制に関する世界初の臨床研究である。ピオグリタゾンがこのようなすばらしい効果を発揮した理由として、ピオグリタゾンの血糖降下作用とは独立した多彩な動脈硬化抑制作用があると考える。

  ピオグリタゾンはPPARγのアゴニストとして作用し、インスリン抵抗性改善作用による血糖低下作用に加えて、脂質代謝異常改善作用や抗炎症作用を有することが数多く報告されてきた。またわれわれは、ピオグリタゾンが動脈硬化を抑制する効果のあるアディポネクチンの分泌を約3倍に上昇させること、さらにピオグリタゾンによるアディポネクチン上昇作用が、抗動脈硬化作用において重要な役割を担うことを報告した。

  また、興味深いことに、このような抗動脈硬化作用はピオグリタゾンによって血糖降下を示さない非糖尿病例においても認められている。したがって、今回のPROactiveで示されたピオグリタゾンの心血管イベント抑制作用は、ピオグリタゾンの血糖降下作用に加えて、それに依存しない様々な作用(beyond glucose lowering effect)によってもたらされたと考える。

 いうまでもなく、糖尿病は心血管イベント発症のハイリスク群であり、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントの最大のリスク因子と考えられる。したがって、糖尿病治療の目標は心血管イベントを抑制することであり、本日のPROactiveの結果は、心血管病抑制に向けた新しい1ページを切り開くものである。そして、ピオグリタゾンの糖尿病治療における重要な意味が今後ますます注目されることと思われる。


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