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日本人の死因の重要な位置を占める動脈硬化性疾患の背景には、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満などの複数の危険因子が重複したメタボリックシンドロームという病態が存在すること、またメタボリックシンドロームにおける危険因子重積の基盤を成すものとして、従来からインスリン抵抗性の存在が指摘されていることは周知のとおりである。ここで特に注目すべきは、これら危険因子のなかでも、特に糖尿病は動脈硬化性疾患の独立した強い危険因子であり、糖尿病患者は非糖尿病患者に比べて動脈硬化性疾患の頻度が3〜4倍高いことが知られている。
今回のPROactiveは、糖尿病治療薬による心血管イベントの発症予防という大規模臨床試験としては世界初のものである。また、アディポネクチンを増加させるという観点からも、以前より注目していた研究である。結果としては、ピオグリタゾン使用により心血管イベントの発症予防効果がはっきりと示された重要な結果となった。発表会場でも結果に対する拍手が長く続いたのは印象的であった。さらに、副作用の面でも肝障害に関する安全性が示されたことは大きいと思う。
これらの結果を受けて、われわれ実地医家は、血糖を下げていればよいというレベルから脱却し、動脈硬化の予防という観点からの薬剤選択をしなければならないと強く考えさせられた。
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