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 ピオグリタゾンは、高リスク2型糖尿病の
 基礎治療薬として使用すべき薬剤

 松田 昌文 先生
 川崎医科大学 糖尿病・内分泌内科 講師

  2型糖尿病では、インスリン感受性が種々の原因によって低下する。臨床的には、インスリン治療に反応しない場合も含め、さまざまなレベルでインスリン治療抵抗性あるいはインスリン抵抗性が問題となり、血糖コントロールに影響を及ぼす。

  欧米人において、肥満が高度でなくてもインスリン抵抗性が早期から出現していること、膵β細胞機能は耐糖能異常(IGT)の段階ですでに50%程度に低下していることをわれわれは証明してきた。欧米人、日本人にかかわらず、インスリン抵抗性によって糖尿病発症メカニズムが進展していると考えている。

  インスリン抵抗性は、2型糖尿病を含むメタボリックシンドロームの病態形成において中心的な位置を占めているため、インスリン抵抗性を改善する治療は、メタボリックシンドロームそのものの治療を意味するといえよう。

  ピオグリタゾンは、PROactiveにおいてインスリン抵抗性改善作用を介してメタボリックシンドロームの改善をもたらし、ひいては抗動脈硬化作用によって2型糖尿病における心血管リスクを減少させたと考えられる。これらの知見に基づくと、ピオグリタゾンはハイリスク2型糖尿病だけでなく、すべての糖尿病の基礎治療薬として使用すべき薬剤であるといえるだろう。


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