今回のPROactiveでは、ピオグリタゾンにおいて平均3年という観察期間でHbA1c値がベースラインの中央値7.8%から6.9%に低下し、またそれが維持されたことは大変注目される。
例えば、インスリン製剤とSU薬を中心に介入を行なったUKPDSでは、厳格な血糖コントロール群でもHbA1cの低下は平均0.9%にすぎず、1年目以後は逆に上昇に転じる2次無効の傾向が認められた。こういう現象は、すでに予備能が低下している2型糖尿病患者の膵β細胞をSU薬で刺激し続けることで膵β細胞が疲弊し、惹起されると指摘されている。
一方、ピオグリタゾンについては、日本で行なった市販後調査であるPRACTICALにおいて、HbA1cが1%低下し18カ月の観察期間中、良好にコントロールされたことが報告された。こうしたデータから、同薬についてはインスリン抵抗性を改善することにより、膵β細胞に対し保護的に作用するという認識が定着しつつある。今回の報告でも、長期にわたるピオグリタゾンの血糖コントロール維持が認められたことで、さらにその認識が強まるだろう。
|