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PROactiveにエントリーした症例の平均BMI値30.9kg/m2というレベルは、欧州の糖尿病患者の中でも肥満を伴った症例が中心である。このような肥満を伴う2型糖尿病の背景にはインスリン抵抗性、ひいてはメタボリックシンドロームの強い影響が考えられる。メタボリックシンドロームを伴う糖尿病患者は冠動脈疾患のハイリスク群で、メタボリックシンドロームを伴わない糖尿病患者に比べて心血管イベントの発症リスクが2倍以上になるというNHANES
IIIなどの報告もある。その意味で、PROactiveの対象症例は肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病が揃ったハイリスク群であり、こうした集団に対し、ピオグリタゾンが心血管疾患の2次予防効果を示したことは注目に値する。
一方で、軽度肥満を伴う日本人にとっても、ピオグリタゾンは心血管イベントに対して有益なデータを示したものと推測された。
糖尿病治療で血糖コントロールの重要性が再確認され、ランドマーク的スタディとなったUKPDSでも、心血管イベント予防のために有用な糖尿病治療法、目標血糖値などについて明確なエビデンスを示すには至っていない。今回のPROactiveの結果は、ハイリスク群の2型糖尿病に対して心血管イベントの2次予防効果が期待できる治療法を示した初めてのエビデンスといえる。 |