WCC 2006 in Barcelona ドクターコメント速報
日本人の脳卒中対策としてピオグリタゾンに期待
山崎 力 先生
東京大学大学院医学系研究科
クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット 教授
東京大学大学院医学系研究科
クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット 教授
日本人における脳卒中は、死亡原因の第3位 (単一臓器の疾患としては1位)で、寝たきりの第1位 の疾患である。
脳卒中治療ガイドライン2004では、脳卒中の再発予防として、降圧薬、抗血小板薬の使用は、グレードA(行うよう強く勧められる)に位置付けられているが、糖尿病薬は、糖尿病のコントロールは推奨されるが、脳卒中再発抑制効果は十分な科学的根拠はないとされ、グレードC(行うことを考慮しても良いが、十分な科学的根拠がない)に位置付けられている。
過去に糖尿病薬として脳卒中の再発を抑制しえた薬剤はなかったが、このたび発表されたPROactive-Strokeの結果は、ピオグリタゾンによって脳卒中の再発を半減させた。
今後高齢化社会に突入する日本において、激増することが予測されている脳卒中の対策の一助として、ピオグリタゾンに期待したい。