WCC 2006 in Barcelona ドクターコメント速報
脳卒中患者の生命予後改善にピオグリタゾン
卜部 貴夫 先生
順天堂大学 脳神経内科 講師
順天堂大学 脳神経内科 講師
今回発表されたPROactive-Strokeの結果は、これまで糖尿病治療薬では明確なエビデンスがなかった脳卒中の再発抑制効果を世界で初めて証明した画期的な成績と言える。
われわれは糖尿病と診断されていない脳卒中患者にOGTTを施行したところ、約63%が耐糖能異常であった。特に、近年日本で急増しているアテローム血栓性脳梗塞ではその頻度が高く、インスリン抵抗性の関与も他の病型と比較して高値であることを確認した。
今後はPROactiveによって得られたエビデンスを臨床に活かすことが重要であり、脳卒中患者に潜む糖尿病の早期発見とピオグリタゾンによる早期介入によって、脳卒中患者の生命予後改善に期待する。