WCC 2006 in Barcelona ドクターコメント速報
PROactive-Strokeの結果は
日本人にとっても極めて意義が高い
清原 裕 先生
九州大学 環境医学 教授
九州大学 環境医学 教授
我々が行っている久山町研究の結果から、日本人の脳梗塞の内訳をみるとラクナ梗塞の頻度は相対的に減少し、アテローム血栓性脳梗塞が増加してきており、日本人の脳梗塞のパターンは欧米化してきている。その原因として肥満や脂質代謝異常、耐糖能異常といった代謝異常の増加が推察される。今回、ピオグリタゾンが脳卒中の再発を半減させたことは、ピオグリタゾンによる血糖降下作用に加え、トリグリセリドやHDLコレステロールといった脂質代謝改善作用すなわち、すべての病態の根底にあるインスリン抵抗性を改善したことに起因すると考える。
ピオグリタゾンは、インスリン抵抗性を改善する薬剤であるため、理に適った薬剤であると言える。
欧米化する日本人の脳梗塞パターンを考えるとPROactive-Strokeの結果は、日本人にとっても重要な結果であり極めて意義が深い。