WCC 2006 in Barcelona ドクターコメント速報
ピオグリタゾンは日本人にとって価値のある薬剤
松本 昌泰 先生
広島大学 脳神経内科学 教授
広島大学 脳神経内科学 教授
日本人において脳卒中は、死亡総数の約2割を占め死亡原因の3位であること、寝たきりや介護が必要となり、多くの医療費を費やしている。
このたび発表されたPROactive-Strokeの結果は、ピオグリタゾン投与早期からイベント発症率に違いが出ていること、そして47%という抑制率は驚きであり、脳卒中の再発を半減させていることは臨床上、極めて意義がある。ピオグリタゾンによる、脳・心血管イベントの顕著な発症抑制効果は、糖尿病有病率の増加が予測される日本人にとって価値のある薬剤といわざるを得ない。
我々は、2型糖尿病患者の脳梗塞の再発に対して、初めてエビデンスを有する治療薬を手に入れたことになり、高齢者の急激な増加によって、ますます増えることが予測される脳梗塞、そして脳梗塞に起因する認知症に対して、脳保護作用を有するピオグリタゾンにおおいに期待している。